Qiita大型アップデートのベータ版リリースのお知らせ
こんにちは、Qiita開発チームです。
今回はQiita大型アップデートのベータ版リリースについてお知らせします。
アップデート内容は以下の通りです。
- フィードのリニューアル
- ストック機能のリニューアル
- 記事ページのUIの更新
- ユーザーページのUIの更新(2/26 正式版として公開済)
- ヘッダーの更新(2/26 正式版として公開済)
なお、フィードバックを元に繰り返し改善を行い、定期的にアンケート等で製品版としてのリリースを行うかの検討を行っていく予定です。 現状のものがそのまま製品版として公開されるとは限りません。
アップデートの背景
Qiitaは2011年のサービスローンチ以来、多くのエンジニアに愛されるサービスへと成長し、現在の会員数は60万人を突破しています。
しかし、大きなコミュニティになっていくにつれて様々な課題が浮き彫りになっていきました。そして、それらの課題に対して多くのユーザーのみなさまからご意見をいただいてきました。
Qiitaが現状抱える大きな課題は以下の通りです。
- ユーザー、情報の多様性の広がりに対応できていない
- プログラミング言語、技術、思想、コミュニティ、レベル感、etc..
- 全てのユーザーに同じコンテンツを提供し続けている現状
- Qiitaには多くの記事が存在するが、個々人で膨大な記事を管理、整理することができない
- 現行のストック機能の限界
今回のアップデートはこれらの課題解決の一環として行うものです。
今回のリリースを皮切りに、Qiitaは以下のような世界を目指していきたいと考えています。
- 自由にエンジニアの知識をアウトプットできる世界
- 制限ではなく、時代の変化に追従していく仕組み、文化
- アウトプットを楽しめるプラットフォーム
- 記事を投稿することが有益である世界
- 記事を投稿することで様々なメリットを享受できるプラットフォーム
- ユーザーそれぞれが欲しい情報が得られる世界
- 全てのユーザーが有益な情報を得られる場所
- 全てのユーザーがインプットを楽しめるプラットフォーム
今回のアップデートを通して、そのような世界に近づけたらと考えています。
アップデートの内容
フィードのリニューアル
今回のアップデートにより、フィードを以下のような構成に変える予定です。
- ホーム
- タイムライン
- タグトレンド
- トレンド
現在Qiitaのトップページに表示されているトレンドは、人気の記事を広く発信するためのフィードとして誕生しました。
しかし、現在はトレンドをリリースした当初よりも多種多様のユーザー様がフィードへ訪れており、一人ひとり興味のある分野は異なるかと思います。
より興味のある記事をユーザーの皆様に提供する方法として、新たに「ホーム」と「タグトレンド」というフィードを用意しました。
またタイムラインについて、より投稿者のアウトプットにフォーカスできる場にするため、フォローしているユーザーのLGTMの通知を撤廃しています。
なお、今回のアップデートにより、以下2つのフィードを削除する予定です。
- マイルストーン
- タグフィード
ホーム
ホームはユーザーのオープンデータであるLGTMの情報をもとに、ユーザーごとに関心がありそうな記事を提案するフィードです。
このフィードが新たな情報発見の場になればと考えています。
なお、直近でLGTMを行なっていない場合は、トレンドが表示されるようになっています。
タグトレンド
タグトレンドはフォローしているタグのついた記事に絞ったトレンドを提供するフィードです。
トレンドは全ての記事に対して集計を行なっていましたが、タグトレンドではフォローしたタグのついた記事のみが集計の対象になるので、このフィードを通して、より面白い、関心があるような記事が提供できればと考えています。
ストック機能のリニューアル
ストック機能は文字通り、Qiitaで得た知識をストックできる機能として提供を行なってきました。
しかし、知識をストックする機能としては利便性に欠ける部分も多かったかと思います。
今回、ストック機能のリニューアルを行い、よりQiitaが知識のストック場所として機能できることを目指しました。
ストックページのリニューアル
ストックページをゼロから作り直し、よりストックした情報にアクセスしやすい場所を目指しました。
新たなストックページでは、検索や絞り込みをシームレスに行うことができます。
カテゴリの追加
今までのストック機能では、タグによる絞り込みしか行えませんでした。今回、カテゴリという概念を追加し、ユーザーごとに自由に記事の分類を行えるようにしました。
記事ページ以外からのストック
今までは記事ページ以外でのストックが出来ませんでした。そのため、フィードなどで「あとで読みたい」と思った記事をストックするにもいちいち記事ページへ移動する必要がありました。
今回のリニューアルにより、フィードや各ユーザーページなどの記事がリスト状に並んでいるところからもストックが行えるようになっています。
現在は一部のページでのみストックが行えるようになっていますが、ストックが行える場所は今後増えていく予定です。
より気軽にストックを行えるようになることで、Qiitaがインプットをより効率的に行える場所になれればと考えています。
記事ページのUI更新
記事ページのUIも見直しを行いました。
新たな記事ページでは、サイドバーから編集リクエストや記事の修正などが行えるようになります。
加えて、新たにストック数(実数のみ)を表示するようにしました。これにより、記事への反響がより分かりやすくなります。
またモバイルのアクションボタンをフッターに固定し、記事へのアクションをよりスムーズに行えるようにしました。
ユーザーページのUI整理(2/26 正式版として公開済)
ユーザーページのUIも新たに見直しました。
今までプロフィール画像付近の三点リーダー内に配置していた情報を、よりアクセスしやすい場所へ移動させています。
ヘッダーの整理(2/26 正式版として公開済)
ヘッダーの情報も整理しました。
今までは構造上、モバイルからはアクセスできないような情報もありました。今後はモバイルでもPCでの閲覧時と同様の情報へアクセスできるようになっています。
また、モバイルでの記事投稿への遷移も行えるようになります。
2021/03/02追記
ベータ版トレンドフィード、タイムラインフィードをアップデートしました。
トレンドフィードでは、フォローしているタグで絞り込めるようになりました。ベータ版タグトレンドフィードの機能に相当します。
※タグトレンドフィードは削除しました
ページ上部のタブを切り替えることで、フォローしているタグの記事をトレンド順で表示します。
タイムラインフィードでは、フォローしているタグの新着記事を確認できるようにしました。
現行のタグフィードの機能に相当します。
ページ上部のタブを切り替えることで、フォローしているユーザー・タグの情報を新着順で表示します。
ベータ版の有効化方法
ベータ版への切り替えはログインした状態で https://qiita.com/settings/beta-release にアクセスし、「ベータ版に切り替える」をクリックしていただくことで可能です。なお、ベータ版と通常版の切り替えはいつでも行えます。
ベータ版をご利用いただき、フィードバックをいただければ幸いです。
最後に
今回のアップデートでは、Qiitaでのインプット活動をより楽しめるようにすることを1つの目標としてきました。
Qiitaには始めにインプットを通してエンジニアとしての成長を行い、そしてアウトプットを行う側へと変化していくような文化があり、これこそがQiitaが大切にするべき価値だと思っています。
Qiitaはこれまで多くの方に記事を書いていただくことでここまで大きなサービスへと成長してきました。Qiitaの記事投稿活動が本の出版につながった、イベントの登壇のきっかけになったなど、Qiitaでの投稿活動がエンジニアとしての価値につながったというお話も多くいただいています。
しかし一方で、Qiitaとして記事投稿者への価値の還元、ということがまだまだできていないことを認識しています。現在Qiita運営として、記事投稿者のみなさまにどのような価値が提供できるかを議論し、日々今後の方向性について検討しています。
これからも改善に取り組んでいきます。ご意見ご要望がありましたらいつでもお寄せください。
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